ゴム印に朱肉はなぜいけない?
これは、ゴムが朱肉の油でふくらみ軟らかくなって、押しているうちに字がつぶれてしまうからです。
朱肉は、辰砂(またはシンサ)と呼ばれる水銀と硫黄との赤い化合物を、乾性油で混合して作ったものです。
辰砂は、水銀の製造や赤色の顔料(えのぐ)の材料になる鉱石で、もともと結晶体ですが、普通は塊の形で産出されています。
朱肉にゴム印をつけて使っていると、初めのうちはあまり変化しませんが、そのうちにゴムが油を吸いこみ、少しずつ軟らかくなってきます。
やがて、すっかり膨張して軟らかくなり、押すとつぶれて、印としての役目を果たさなくなってしまうのです。